今日のシグナル(公式/業界ニュース)
Metaは、Ads Manager(純正UI)とAPIで得られる数値の一貫性を高める方針を継続しています。実務面での含意は次のとおりです。
- 評価の主役はクリック起点へ。7日クリックを標準に、商材・比較の厳密性次第で1日クリックも併用する設計が推奨されます。
- ビュー(表示)起点は補助。7日ビュー/28日ビューのような広いビュー窓はAPI側で縮小・非提供の対象になっていきます。UI上で1日ビューやEngaged-view(動画向けの“ただ見た以上”の接触定義)が存在しても、評価の柱としてはクリック中心が前提です。
- APIはUI準拠へ。取得できる窓や期間、ブレイクダウンの自由度が整理され、“外部レポートだけ数が盛れる”状態が起きにくくなります。長期・細分化ブレイクダウンの履歴参照は短くなる方向で、過去の切り口を広く持ち続けることが難しくなります。
出典URL:
・About Attribution Models and Attribution Settings(Meta Business Help Center)
https://www.facebook.com/business/help/460276478298895
・Marketing API – Insights(Meta Developers Docs)
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/insights/
・Marketing API – Changelog / Updates(Meta Developers Docs)
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/changelog/
・Set Up Engaged-view for Video Ad Campaigns in Meta(Meta Business Help Center)
https://www.facebook.com/business/help/1055388958765938
・Ads Manager(Meta for Business)
https://www.facebook.com/business/tools/ads-manager
・Meta Status(障害・稼働状況の確認用)
https://metastatus.com/

今日は、これが使えなくなるよって話題。
これって何が起こってるのか?(短期的解釈)
UIとAPIが“同じ見え方”へ寄っていくのが大枠です。
そのために、評価の主役はクリック起点に一本化され、ビュー寄りの広い窓や、過去を深く・細かく引き続ける参照は整理(縮小)へ向かいます。理由はシンプルで、クリックはユーザーの明確な意図行動であり、推定や相関で“盛れ”やすいビュー寄りよりも、誤読が少ないからです。
現場視点での要点は3つだけ覚えれば十分です。
- クリック1日・7日は使える
- 基本線は7日クリック。比較検証や衝動性の強い商材では1日クリックを使い分けます。
- 28日クリックのような古い窓は基準の座から降りており、比較列や一部ツールで見えても“今の評価軸”として採用は非推奨です。
- ビューは補助。動画ならEngaged-viewを理解する
- 1日ビューやEngaged-view(10秒以上の視聴、短尺なら97%視聴など)は“ただ見た”よりも一段強い接触の考え方として残ります。
- それでもKPIの主役にビューを置かないのが原則。クリック中心+中間KPI(完視率、LPの深い行動、資料請求/説明会登録など)で“効き”を言語化します。
- APIの自由度は整理され、UI準拠へ
- 取得条件(窓・期間・ブレイクダウン)をUIの標準に合わせないと、外部レポートの数値が“盛れる/下振れる”が続きます。
- とくにReach×属性・配置などの細分化ブレイクダウンは履歴の参照期間が短くなる方向で、“今のうちに静的台帳(CSV)を保全”しておくと、来年以降の前年比較が楽になります。
放置したらどうなる?(広告アカウントへの影響)
- 外部ダッシュボードが“急に低く見える”
ビュー寄り・長窓を多用していたレポートは、クリック中心の標準に寄せると数が地味に見えやすい。説明コストが跳ねるので、定義の言語化とレポートの凡例書き換えが必須になります。 - “同じ物差しの比較”ができなくなる
去年:7日クリック+1日ビュー、今年:7日クリック——のような窓の違いを放置すると、トレンド解釈が歪みます。列名や脚注に窓の定義を固定し、去年の指標は参照扱いへ格下げするのが安全です。 - ブランド/動画の“語り口”が弱体化
ビュー中心で見栄えしていたKPIは柱にしづらくなります。完視率、LP深層の閲覧、メルマガ登録/説明会申込といった中間KPIを第一級の勝ちとして据え、購入だけで語らない設計に。
今日どう動けばいいか?
この記事を読み終わった今日にやる“最小セット”を、初心者向けに噛み砕いて提示してみました。
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
- アトリビューション“定義の宣言”
- Ads Managerで主要キャンペーンの広告セット → アトリビューション設定を開き、標準=7日クリック/要件次第で1日クリックと社内や顧客と調整しましょう。
- レポートの凡例・見出しを「クリック起点の成果」へ言い換えておきます。
出典URL:
https://www.facebook.com/business/tools/ads-manager
https://www.facebook.com/business/help/460276478298895
- ビューは補助へ/Engaged-viewの扱い方を明記
- “ビューは補助”をドキュメント化。動画の場合はEngaged-viewの定義(10秒以上、短尺なら97%視聴など)を採用する/しないを今日決めて記載します。
出典URL:
https://www.facebook.com/business/help/1055388958765938
- “ビューは補助”をドキュメント化。動画の場合はEngaged-viewの定義(10秒以上、短尺なら97%視聴など)を採用する/しないを今日決めて記載します。
- 外部レポートをUI準拠に棚卸し
- スプレッドシートやBIで窓・期間・ブレイクダウンの取得条件を確認。cv_7d_clickなど“窓が分かる列名”に改名し、去年の列は参照(注記付き)に格下げします。
- 28日クリックや7日/28日ビューの列が残っていたら非表示または補助の一段下へ。
出典URL:
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/insights/
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/changelog/
- Reach×ブレイクダウンのCSVを“早取り”保全
- 年齢・地域・配置などの切り口で、今年〜直近分をCSVエクスポート。静的台帳として社内ストレージへ保管し、来年の前年比較に備えます。
出典URL:
https://www.facebook.com/business/tools/ads-manager
- 年齢・地域・配置などの切り口で、今年〜直近分をCSVエクスポート。静的台帳として社内ストレージへ保管し、来年の前年比較に備えます。
- 計測の“二本柱”を点検(Pixel+CAPI)
- イベントマネージャでCAPIの稼働・重複・Event Match Qualityを確認し、“サーバー経由の着弾”を強化。ブラウザ制限に強い経路を確保します。
出典URL:
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/conversions-api/
- イベントマネージャでCAPIの稼働・重複・Event Match Qualityを確認し、“サーバー経由の着弾”を強化。ブラウザ制限に強い経路を確保します。
- KPIの“新ラベル”を配布
- 定例レポート冒頭に「標準=7日クリック。1日クリックは用途別/ビューは補助」を太字で明記。
- 去年の窓と今年の窓の違いを脚注に固定。レポ会議での説明コストを前倒しでゼロにします。
今週どう備えるか?
- 比較可能性の再設計
目標CPA/ROASは7日クリックや1日クリックへ前提に統一。去年のKPIは参照に格下げし、窓の違いを列名・脚注で固定化します。 - 動画/上流の語り口を刷新
完視率、LP深層の閲覧、説明会/メルマガ登録など中間KPIを第一級に。購入だけの物差しで善し悪しを決めない“ファネル別の勝ち”の枠組みをテンプレ化します。 - UI⇄APIの二重チェックを日課に
毎朝、Ads Managerで結果・コスト・CVRを確認 → 外部レポートが同じ挙動かを見るルーティンを実装。ズレたら取得条件(窓・期間・ブレイクダウン)をまず疑う運用へ。
出典URL:
https://metastatus.com/
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/insights/ - チーム手順書を更新
アトリビューション標準の見方/CAPI点検手順/CSV保全の保管場所/列の命名規則を社内NotionやGoogleドキュメントに反映し、新メンバーでも今日から回せる運用にします。
よくある誤解をここで正す(ニュース深掘りの要点)
- 「クリック1日も無くなる?」→誤解。
1日クリックは残ります。 評価の主役は7日クリック、短サイクル商材や厳密な比較・異常検知には1日クリックを。28日クリックは基準としては非推奨です。
出典URL:
https://www.facebook.com/business/help/460276478298895 - 「表示(ビュー)は全部ダメ?」→誤解。
ダメではないが“補助扱い”が基本。動画はEngaged-viewの概念を理解し、中間KPIとセットで“寄与”を語るのが筋。
出典URL:
https://www.facebook.com/business/help/1055388958765938 - 「APIで昔みたいに広く取ればOK?」→要注意。
UI準拠へ整理が進行中。ビュー寄り・長窓・細分化の過去参照は制限・縮小の方向で、今は取れても未来永劫は保証されない。静的台帳の早取りが将来の保険になります。
出典URL:
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/changelog/
今日の「広告天気予報」(業界別:比喩で直感)
- 美容(クリニック/コスメ/サロン)……晴れのち薄曇り
認知寄りで見栄えしていたビューKPIが地味化。予約・問い合わせ・来院などクリック主役のKPIに寄せれば、すぐ晴れ間。CAPIの品質が日差しを強くします。 - 教育(オンライン講座/スクール)……薄曇り
検討が長い分、7日クリックだけでは勝ちが見えにくい。無料登録/資料DL/説明会申込を第一級の成果に昇格し、Engaged-viewも補助として明記すれば、雲は切れます。 - EC(D2C/単品通販)……快晴
クリック→購入の短距離走に強い。7日クリック標準は追い風。在庫・LP・配送の地上戦を固めつつ、CAPIで欠測を補完できれば、青空が続きます。 - 不動産/高額サービス……ところにより雨
超長期検討ゆえ、ビューの寄与をKPIだけで語りにくい。資料請求・来店予約など手前の勝ちを公式コンバージョンに据え、ファネル別の語り口を早急に整備して雨宿り。 - アプリ/ゲーム……晴れ ときどき強風
仕様変更の強風は続くが、クリック中心+オンメタ計測で十分に戦える。毎週の定点でUI⇄APIの体感ズレを抑えれば、青空キープ。
参考URL
・About Attribution Models and Attribution Settings(Meta Business Help Center)
https://www.facebook.com/business/help/460276478298895
・Set Up Engaged-view for Video Ad Campaigns in Meta(Meta Business Help Center)
https://www.facebook.com/business/help/1055388958765938
・Ads Manager(Meta for Business)
https://www.facebook.com/business/tools/ads-manager
・Marketing API – Insights(Meta Developers Docs)
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/insights/
・Marketing API – Changelog / Updates(Meta Developers Docs)
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/changelog/
・Meta Status(稼働状況の確認用)
https://metastatus.com/
・Facebook Conversions API(公式ドキュメント)
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/conversions-api/
まとめ(結論の持ち帰り)
- 標準は7日クリック。1日クリックも“残る”——表示(View)は参考へ用途別に使い分ける。
- ビューは補助。動画はEngaged-view+中間KPIで“効き”を語る。
- 外部レポートはUI準拠に寄せ、窓・期間・ブレイクダウンを列名と脚注で固定。去年の数値は参照に格下げ。
- Pixel+CAPIの二本柱で“実着弾”の信号を増やし、ブラウザ制限下でも計測の地力を確保。
- Reach系の切り口はCSVで早取り保全。未来の仕様整理に備えて静的台帳を持つ。
数字が少し地味に見えても、判断は鋭く。
“長いビュー窓”の魔法が薄れるほど、本当に押し出せた施策が浮かび上がります。
クリック中心+中間KPI+CAPIで、来期の会議室に確かな答えを持ち込みましょう。

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