「広告クリエイティブのクオリティを上げれば、成果も上がるはず…」
これは、私が犯した最大の勘違いでした。
皮肉なことに、シンプルで素朴
そして、素人っぽさが残る
初期の広告クリエイティブの方が
はるかに良い成果を出していたのです…
1. デザインに凝りすぎて失敗した実例
あるヨガ関連商品のMeta広告運用を任された際のこと。
当初は、社内で作成した簡単な広告クリエイティブで運用していました
・簡単なフリー素材
・エフェクトなどが少なく、こだわりのないフォント
・素人っぽさの残る配置やデザイン
広告のコピーだけは力を入れるが
それ以外の見た目は素朴
しかし、コンバージョン率は好調。
費用対効果も高く、安定した成果を上げていました。
ただ、こうなると「もっと良くできるはず」という
思いと言いますか、
欲といいますか、、、(笑)
プロのデザイナーに依頼し
見た目の美しい広告クリエイティブへと刷新することにしました。
・厳選された有料の素材
・フォントやエフェクトにもこだわりにこだわる
・ プロによる完ぺきな配置とデザイン
広告のコピーだけはそのままにデザインを刷新。
制作費と時間は通常の3倍以上。
デザイン的には満足のいく仕上がりでしたが…。
結果は散々なものでした。
リーチ数は増え
CPMは下がりましたが、、、
コンバージョン率は従来の1/3以下に激減(なんで?
広告費が大幅に増加したにも関わらず、売上は逆に減少してしまったのです。
2. なぜデザインへのこだわりが裏目に出たのか?
この失敗の原因を分析してみると
最も重要な発見がありました。
それは「顧客の期待値の動き」です。
期待値の逆転現象
実は、シンプルな最初の広告には、思わぬメリットがありました。
素朴な広告 → 充実したランディングページ
というフローでは、顧客の期待値が上昇していく形になります。
「思っていた以上に良い」という驚きと発見が
その後のコンバージョンの意欲を高めていたのです。
一方、新しい洗練された広告では:
高品質な広告 → 通常のランディングページ
という流れになり、顧客の期待値が下がっていく結果に。
広告で作られた高い期待値に、その後の体験が追いつかなかったようで…
ランディングページで数多くの離脱を確認しました。
3. コンバージョンを生む本質的な広告設計とは
この失敗を経て、私は広告設計の考え方を180度転換しました。
□ユーザー体験の重視□
・一目で理解できるビジュアル
・他の投稿と混ざるような素人っぽさを残す
・LPの状態を踏んだ上で広告で期待値を上げすぎない
確かに、企業の“ブランド”は大切かもしれません。
しかし、広告の後のページ
例えば、ランディングページやホームページの
クオリティを担保できないにも関わらず
広告のクオリティを上げすぎることが
ナンセンスであると。
4. 成果の出る広告クリエイティブの法則
改善後、私は以下の原則に基づいて広告を設計するようになりました:
・広告のコピーに一番、力を注ぐ
・LPと広告の一貫性を担保する
・広告で期待値を上げすぎるデザインを行わない
・デザインの「驚き」は広告ではなくLP以降で提供
・期待値を調整しながら向上していく設計
まとめ:デザインと成果の両立へ
この経験から、私は大切な教訓を得ました。
それは「デザインは一つの手段である」ということです。
現在では:
・まず成果を出すための要素を確認
・状況に応じてデザイン性を付加
・常にテストを繰り返す
という方法で、デザイン性と成果の両立を図っています。
人によってはCVの取れる広告が
あまりにも素人っぽくて
「雑」と評価するかもしれません。
しかし、結果が示すように
時には「雑に見える」クリエイティブの方が、
ユーザーの心に刺さり、行動を促すことがあるのです。
広告クリエイティブの質は、確かに重要です。
しかし、それは「売上につながる」という前提があってこそ。
この視点を忘れずに、バランスの取れた広告設計を心がけることが、成功への近道なのです。
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