結論:正方形の広告素材は今も使える。ただし、すべての配置を正方形1点で済ませると、縦長のリールやストーリーズでは表示領域を十分に使えないことがある。まずは「正方形を廃止」ではなく、同じ訴求から縦長版を追加し、配置ごとのプレビューと実績で判断する。
正方形だけで配信するときの問題
1:1の画像はフィードで扱いやすく、制作負担も小さい。一方、リールやストーリーズのような縦長画面では、上下に余白が生じたり、自動調整で文字や商品が見えにくくなったりする可能性がある。
重要なのは「正方形だから成果が悪い」と決めつけないこと。成果は訴求、商品、配信先、オーディエンスなど複数の要因で変わる。サイズだけを原因にせず、実際の表示と数値を分けて確認する。
最初に用意する素材
- フィード向け:正方形または縦寄りの素材
- リール・ストーリーズ向け:9:16の縦長素材
いきなり大量のサイズを作る必要はない。同じ商品、同じ主張、同じオファーを使い、正方形版と縦長版の2系統から始めれば、制作負担を抑えながら配置への適合を確認できる。
縦長版を作るときのチェック項目
- 広告プレビューで主要な配置を一つずつ確認する
- 商品、人物、見出し、ロゴが画面端に寄りすぎていないか見る
- ボタンや画面表示と文字が重ならない余白を確保する
- 動画は音声がなくても要点が伝わるよう、必要に応じて字幕を入れる
- 正方形版と縦長版で訴求内容を変えすぎない
比較するときに見る数字
サイズを比較するときは、CPAだけで即断しない。配信額が極端に少ない素材は、まだ判断できるだけのデータがない場合がある。まず配置別・素材別に、配信額、インプレッション、クリック率、クリック後の成果を確認する。
クリック率だけが良く、申込みにつながらないなら、広告の見せ方とリンク先の内容がずれている可能性もある。逆に、表示機会そのものが少ないなら、成果差ではなく配信量の差として扱う。
実務での進め方
正方形素材を停止する前に、既存の勝ち訴求を保った縦長版を1本追加する。数値を比較し、縦長版が特定の配置で安定して成果を出すなら、その型を増やす。差が出なければ、サイズより訴求やリンク先を優先して見直す。
サイズは万能な改善策ではないが、配信面に合わない表示を放置しないための基本点検になる。
